<序>
鋳鉄の溶解において、溶解炉の大半はキュポラと誘導電気炉が使用されている。
しかし、キュポラにおいては、
- 作業環境が悪く公害対策に多額の設備投資が必要である。
- 操業に熟練作業者が必要。
- 将来、コ−クス供給に不安がある。
- 熱効率が悪い。
電気炉においては、
- 新設の場合、受電設備に多額の設備投資が必要である。
- 電力代の基本料金が高い。
- バッチ溶解であり増産対応が困難。
- 溶解コストが高い。
- シュレッダ−スクラップの使用に限度がある。
等の問題点があるが、鋳物工場の将来を考えた場合、今までのような増産によるコストダウンは難しく、低コスト操業が可能な溶解炉の開発が今後必要である。
今回、開発した酸素キュポラは上記問題点を少しでも解決し、設備コストの安い高効率溶解炉を目指したものであり、その開発目標を下記に示す。
- 溶解能力範囲の広い溶解炉。
- 低品位コ−クスの使用が可能である。
- 溶解効率の向上。
- 排ガスの低公害化。
- 溶湯性状の高品質化。
又、設備規模は1〜2t/hの小容量炉から、10t/h 以上の大型炉まで対応できる溶解装置を構築する事を基本に開発を行った。
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