開発の経緯
- 1.ミゼットキュポラによるテスト操業
開発目標を達成するために最も効果がある送風の純酸素化に対する種々の溶解テストをH.5.1より約1年間ミゼットキュポラにより実施した。
その結果、酸素富化率15%までの溶解を実施し、従来言われてきた4%以上の酸素富化操業は溶湯性状を悪化し、酸化溶解となるという迷信を打破し、
- 酸素富化率が高いほど溶湯中のガス量は低下する。
- 超高温の炉内雰囲気により溶湯の精錬が助長され溶湯は清浄化される。
- 排ガスのCO濃度が上昇するため、予熱帯での材料の酸化が減少する。
- 排ガス中のNox、Soxが減少する。
- 高品質の溶湯が得られる。
等の、メリットが確認され、実機として実用化の目処がたった。
- 2.小型キュポラでの確認操業
ミゼットキュポラのテスト結果を踏まえて、実機確認のために客先の2.5T/Hキュポラを使用して確認操業を実施した。
酸素富化率は経済性を考慮し7〜8%とし、操業パラメーターは送風量を除き従来操業のままで、テストを行った。
その結果、
- 炉内の高温化により出湯温度が非常に上昇する。(最高1680℃)
- 出湯量が楽に2〜3割増加できる。
- 吸炭量はミゼットキュポラでの解析通りに増加する。
- Siの酸化損耗が減少し、富化量6%以上ではSiピックアップが生じる。又、Mnの酸化損耗も減少する。
- C,Siを除き化学成分の変化はなく、むしろP,Sは若干減少する。
- 引張試験等の機械的性質が向上する。
テスト操業の溶湯は全て製品に鋳込まれ、不良率等の変化もなく問題は生じなかった。
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