服部工業(Hattori Group)の祖業は鋳物業であります。創業者の服部太郎吉は鉄鍋の修理からその実業を興したと聞いています。当時は鉄鍋が大変貴重でしたから、鉄鍋を修理することも、鉄鍋をつくることも、社会がとても困っていたことでありました。今これだけ事業体が多岐に分かれているのは、その時代にあった「社会のお困りごと」を本気で解決しようと、経験のない分野であっても挑戦してきた、HGの想いと実践の結果だと思っています。
企業の社会的責任(CSR)等、素晴らしい想いでありコンセプトでありますが、それが企業PRのようになってしまうのは本質ではないと考えています。何故なら、本来企業というものは自身の社業、つまりビジネスを通じて社会に貢献し、社会を良くする活動をし、その対価をいただく集団であるからです。
そしてHGはボランティア活動ではなく、ビジネスで社会に貢献していく。本当に社会に価値のある事業や取り組みは持続可能にしないといけません。そのためにはビジネスとして、お金が回るようにする。企業の業績や時代の流れに左右されずに、収益を生み出すことにより、社会の役に立ち、且つ収益を生むことで、初めて長期的に社会にとって持続可能に価値を生む活動を続けることができる。
だからこそHGでは、社会のお困りごとをビジネスとして解決していく。それが真の持続可能な社会をつくることにつながると信じています。
私たちは厨房機器の「製品」、お弁当や給食の「食事」、また清掃や「各種サービス事業」に加えて、クライミングジムやインターナショナルスクールの「教育」事業も行っています。それぞれ事業は違いますが、全てに共通しているのは、私達のゴールはモノやサービスや教育を提供する事ではなくて、お困りごとを解決し、価値のあるサービスを届け、結果として人々の笑顔を作りだすことです。
それがHattori Groupのビジネスであり、我々は笑顔を作り出すために存在していると言い換えることが出来ます。
そしてこの「人々」の意味は、大切なお客様であり、また働く我々自身の事でもあり、地域やステークホルダー、スタッフの皆さんのご家族に至る広い意味があります。こうした幅広い方々につながる笑顔を作る事は口で言うほど簡単ではありません。我々1人1人が常により良い方法を探し求め、自身の責任と可能性を理解し、周りや相手の視点を理解しようと努め、ポジティブな成果を生み出すような言動を絶えず考え、実践続けるという大変な行為を永遠に紡いでいく必要があります。
企業ですので、当然対価をいただかなければすぐ倒産しまいます。それでは持続可能に笑顔を作ることは出来ません。
だからこそ順番として➀人々の笑顔を作り、②その対価をしっかり頂戴する。
この順序が逆になっている企業もありますが、HGは絶対に逆にするわけにはいきません。そのために日々全力でアイデアを出し、勇気をもって行動し続ける会社であり、チームであることを目指します。
嘘は習慣になります。
一度嘘をつくと、また嘘をつくようになります。最初はうまく行っても、いずれ周りにもわかってきます。
でも周りの人々も人間ですから、嘘だとバレているのにわざわざ怒ったり、指摘したりしてくれません。嘘つきだと思いながら距離を保ったまま接してくるか、自然と離れて行ってしまいます。
他人を騙せても自分を騙せる人間はいません。だからウソがばれないか、自分で自分を苦しめることになるし、嘘を守るためににさらに嘘を重ねて、嘘の習慣を作ってしまうと、人生転がり落ち始めます。もう誰かれも信頼してもらえなくなります。だから小さな嘘でも、簡単な嘘でも0にする。小さなところからその習慣を作りましょう。
部下との約束やプライベートでの約束、自分との約束までしっかりと守れていると自信を持てる人はどれくらいいるでしょうか?なかなか小さい約束や自分での決め事は、大きな問題にならないので、ないがしろにする人が多いです。
しかし真に大切なのは、こうした小さな約束や自分との約束を守る事です。何故なら大事な約束や大きな約束は、それを守らなかったときのダメージが大きいので、普通は最優先で守るからです。
だから人に信頼されるかどうか、評価してもらえるかどうかは、どうでもいいような表に見えない小さな約束を守ることが一番大切なわけです。
小さな約束を守れる人は当然大きな約束も守ることが出来ます。自ずと周りからの信頼を得、真の人間関係に恵まれ、会社での成果もあがり、豊かな人生が待ち受けています。
部下や年下に対して、相手を下に見て一方的に指導したり、押し付けるマネージャーや、他人に対して批判的な見方をする人がいます。またおカネを支払う仕入先に対しても、上から目線で接する人もいます。
会社には立場と役割があるだけで、人間の優劣があるわけではありません。社長は偉いから社長をやっているわけでは無く、組織の最高責任者として方向性を定めたり、意思決定をする役割を担っているにすぎません。社長だというだけで偉くもなんともないし、人間として優れている証では無いのです。
他者に敬意を持てば、相手の話を聴けるようになり、こちらの話も相手が聞いてくれるようになります。意見や考え方が違う多様性のある人々が共に働くからこそ、共通理解を見つけることで、チームが前に動くようになります。
まずFair=公平 とEqual=平等は似ているようで、まったくべつものだという事です。平等であるという事は、仕事で成果を出しても出さなくてもその対価が変わらない、つまり頑張って結果を出しても、出さなくても意味がないという事になります。
私達が求めなければならないのはFair,公平さです。自分で手を挙げて、挑戦しようとするヒトにはその機会を提供する。その機会は雇用形態や年齢、性別、国籍に影響されてはならない。つまりHGの一員である以上どなたにも意見を出し、主体的に取り組むチャンスがあるという事です。
これは人への接し方も同様で、目上の人や利害関係のある人にだけ丁寧に接するのではなくて、どんな立場にある相手であっても丁寧に、そして誠意をもって接するようにしましょう。
好奇心と言うのは、新しい事や体験したことのない事に興味を持ち、それに取り組んでみるという姿勢です。
しかし新しい事に取り組む時は、必ずしも上手く行くとは限りません。むしろ簡単には上手く行かない事の方が多い。上手く行かない、思ったようにならない、そうした点で見ると失敗に見えることが、実は線で見たら大きな経験となり、成長の糧となるのです。
常により良い方法を探し求め、その都度挑戦してみることが人を成長させ、会社を良くし、社会を良くします。挑戦には失敗がつきものですが、失敗を怖がらず、一歩でも良い道を探してチャレンジし続けましょう。
我々のミッションは『人々の笑顔を作る会社』であることです。お客様を笑顔にするには我々スタッフも笑顔でいることが大前提です。
我々が笑顔でいるために、ただ普通に過ごすだけでは達成できません。お客様や周りの仲間が、私達の言動に心地よさを感じていなければ笑顔をすぐに曇ってしまいます。
そのために他者への共感力が大切です。言い換えると、誰かが嬉しい時には一緒に喜び、悲しい時は励まして背中を押す。誰かに喜んでもらうための行動を、自分の脳を最大限に活用して実施していくコトで、初めて人々の笑顔を作ることが出来ます。
周りに心地よさを与え、笑顔を作ることはビジネスでも、プライベートでも有意義で幸せな人生を歩むために、必要不可欠なことです。
笑顔は最もグローバルに共有される、時間もお金もかからない最高のギフトである。
言葉がわからなくても、笑顔があれば一瞬で友好関係を築ける。
笑顔があれば、仕事や人間関係も良くなり、周りも自然と明るくなる。
何より笑顔は持って生まれたモノではなく、トレーニングで簡単に作ることができる。
毎朝鏡の前で、1分最高の笑顔をつくる練習を、2週間続けよう。見違えるような笑顔をつくれるようになる。
この無償のギフトを周りの仲間に毎日届けよう。
「上司が悪い」「会社が悪い」「政府が悪い」誰かのせいにするのは簡単で楽である。
しかし、誰かのせいにした瞬間に、自分の成長するチャンスをつぶしてしまう。
仮に、相手が悪いとしても、自分がどうすれば少しでも関係を改善できるか、
どんな言葉・行動をとればプラスに転換できるか、自分の責任と捉えよう。
その瞬間から怒りや批判のパワーが、自己成長へのパワーに変換される。
自分自身がどんなGoalにワクワクするのか、夢中になるのか?
仕事もプライベートも、Goalがあるだけで人生が変わるそのGoalを仲間にオープンにしよう。
具体的に鮮明になればなるほど、進むべき道がハッキリ見え、惑わない。
そして不思議なことに、ヒントやチャンスが向こうから引き寄せてくる。
真のGoalを見つけるには毎日眺めて、ワクワク・ニヤニヤしよう。
眺めてワクワクしなければ、迷わず修正し、より鮮度の高い具体的なものに変えていく。
この繰り返しで、魂が燃える、真のGoalを見つけよう!
それを小さなことから、大きなプロジェクトまでどんなことにも広げていくこと
人は現状からなかなか変わることが出来ない。そこから抜け出すには、習慣にしてしまう事。
習慣にするまで大変だが、一度習慣ができると、あとは自然になり、その習慣が自分を大きく成長させ、人間形成してくれる。
小さなことを疎かにする人に、大きな習慣は作れない。
まず小さな事こそ徹底し、良い習慣を作ろう。反対に、悪い習慣は断ち切るための習慣をつくる。
良い習慣が多いほど、良い人間になり、実りある人生の道を歩める
人生不思議なもので良い事があれば悪いことがあり、悪い事があれば必ず良いことがある。
驚くほどバランスがとられている。
特に大切なのは、辛い事苦しい事が続いたときに、このバランスを思い出すこと。
次々に不幸がくる、と感じるかもしれないが、必ずその後に幸運が舞い戻ってくる。
だから苦しい時ほど、慌てず目の前のことを一つ一つ大切にして、時がくるのを静かに待つ。
「予算がない」「時間がない」「やる人がいない」言い訳のトップ3段活用。
確かにこの3つは制限があり、どんな企業もこの3点が潤沢にあるなんてことはあり得ない。
しかし、金・人・時間という制限があるから、人の知恵の力が発揮できる。
制約があればあるほど、素晴らしい工夫やアイデアを生み出す必要性に迫られる
その意味で制約があることは、寧ろありがたいこと。「智慧」の泉を無限に活用することは、史上最高の資源だ。
人のほとんどの悩みは、自分でコントロールできないことで悩んでいる。
苦手な人がいたり、好きな人がいたり、将来への不安や何かへの不満などがそうだ。
しかしながら、世界中を見渡してもあなたが変えることが出来る人間はたった一人しかいない。勿論それは『あなた』だ。
自分がコントロールできること、つまり自分の行動だけに集中して、何ができるかを考える。
相手や誰かを変えるのではなく、それに対して自分ができる行動をすること、あとは気にしない。
それが出来れば人生のほとんどの悩みは解決できる。
1人で完結できる仕事は無い。常に仲間と連携して、助け、助けられながら日々歩みを進めている。
我々にとって家庭や家族が一番、そして仕事は二番以降だが、それを実現するためには全てのスタッフ1人1人がチームプレーヤーでなければならない。
誰か仲間が休む時や大変な時にはには率先して、自分からそこを支える。すると今度自分が休まないといけない時、困っている時、手がいっぱいの時に、自然と仲間が手を差し伸べてくれるようになる。
ただしこれは助けてもらったから→相手を助けるという順番ではいけない。相手がどうかは全く関係ない。
常に自分からもまず先に仲間をサポートする、助けるという行動がとれることが不可欠で、「仲間が助けてくれないから、自分もやらない」という発想は、HGの仲間として失格である。
チームプレーヤーでいること。そして常にその順番は自分からのGiveが先んじなければならない。
人間はついつい自分が慣れている、いつも通りの場所に居つく方が楽だ。
「いつも同じ」は確かに心地良いが、成長という意味では大きな問題が残る。ここに留まっては真の成長はない。
あえて、自分の心地よさから飛び出そう。
緊張やプレッシャーのかかる事、怖いと思う事に、挑戦し行動しよう。
その挑戦は思っているほど怖くない、苦しくはない。新たな世界へと視野が広がり、輝かしい成長が待っている。
その反面、いつも口ばかりで行動しない人がいる。どんなに素晴らしプランも一つの行動で得られる経験には勝てない。
どんどん行動しよう、どんどんコンフォートゾーンからでよう。
人間は論理の生き物ではなく、人間は感情の生き物だ。
相手の事を想い、誰かの言動を変えようと正しい事を言ったつもりでも、簡単には変わらない。
これは上司と部下、親と子、といった関係でも全く同様だ。
大切なのは、正しい事を言うことでなく、正しい成果を得ること。
ならば、話し方・伝え方・話す内容は相手が受け入れやすい言葉を紡ぎだすことに、自分の力を使おう。
残念ながら社会人になってから、学びを止めてしまう人が多い。
本当は役職が上がれば上がるほど、組織に与える影響が大きくなるので、組織の上から順に、貪欲に学び続けなけれならない。
何歳になっても、どんなに成功しても、『自分はまだ足りない』という謙虚さ。
『異なるアイデアや考え方を知るは貴重』という好奇心。全ての人には良い、優れた点があるという尊重。
姿勢の歪みは鏡を見たら直るが、心の歪みはわからない。常に自分の高め、成長し、学び続ける中で自分を見つめ直すため心の鏡を磨く。
謙虚・好奇・尊重。死ぬその時まで学ぶ人間でありたい。
真に幸せな人はどんな人だろうか?
それは今、自分が幸せと気づくことが出来ている人。
つまり自分の足りない部分ではなく、足りている部分が見えている人だといえる。
残念ながら、そんな人でも辛い事、苦しい事、悩ましい事は、全ての人に降りかかる。
全ての出来事に意味を見出し、受け止め方を決めるのは私たちがコントロールできる。
それならば、この瞬間を生きている、周りの環境のありがたさに気づき、今に感謝できることが真の幸せではなかろうか。
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